久万山本遺跡は、平成29年５月26日(金)～同年６月９日(金)の間に調査を行いました。本調査では、弥生時代から古墳時代までの遺構と遺物を検出しました。

遺構完掘状況(北より)

遺構は、竪穴建物たてあなたてもの１棟、土坑６基、柱穴15基を検出し、遺物は弥生土器、土師器はじき、石器が出土しました。

今回の目玉は、弥生時代終末の竪穴建物１棟です。平面形態へいめんけいたいは方形ほうけい竪穴建物で、規模は一辺5.7m以上で、炉堤ろつつみを伴った炉ろが付設されています。さらに、炉の周囲には溝が巡っていて、検出事例は極めて少ないです。また、竪穴建物が一般的な住居であるか、工房的な性格の建物であるのか、炉の検証結果より明らかになると思います。なお、この建物は解体後に焼却処分をしたと考えています。

古代いよ発掘まつり 『掘ったぞな松山2017』 後期展が開幕いたしました。展示内容も一新しての開幕です。是非お越し下さい。