久米才歩行(くめさいかち)遺跡8次調査。

投稿者: doguu in 発掘調査・試掘調査, 遺跡紹介 | コメントを残す

 久米才歩行遺跡はこれまでに7次の調査が行われ弥生時代から中世までの集落に関係する遺構や遺物がたくさん見つかっています。調査は7月16日(火)~8月15日までの間に行いました。調査面積は約90㎡です。

 見つかった遺構は、弥生時代中期初頭(約2100年前ごろ)に埋まったと考えられる自然流路1条のほか、古代末~中世にかけての土坑1基、溝1条が見つかりました。出土した遺物は少ないですが、縄文土器、弥生土器、土師器、須恵器のほか石包丁や石斧などが出土しました。

 調査地の西約100mには久米才歩行遺跡7次調査地があり、弥生時代前期末~中期初頭の竪穴建物が見つかっています。今回の調査でも同じ時期の自然流路が見つかり、土器や石器などが出土したことから、調査地周辺にも集落域が広がっていることがわかりました。

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