5月の星空ガイド

     このページは、その月に見える星座、天体、天文現象などを紹介するページです。
下記をクリックすると5月の星空を見ることができます。

5月の星空

月の満ち欠け 
6日(日) 13日(日) 21日(月) 29日(火) 
満月 下弦 新月  上弦
月明かりで夜空が明るく
星が見つけにくい
明け方南の空に
月が見える
星を見るのに絶好 夕方南の空に
月が見える 

     
惑星の動き
水星 金星 火星 木星 土星
見える方向 上旬明け方、
東の低い空
25日ころまで
夕方の西の空
宵の南の空 見かけ上太陽に近く
見つけるのは難しい
宵の南東の空
見える星座 うお座 おうし座 しし座 ----- おとめ座
明るさ 0等星 -4.5等星 0等星 ----- 0等星


  今月の星座  「うしかい座」

  21時ころ、東の高い空を眺めると、とても明るい星が輝いています。この星が、「うしかい座」の「アルクトゥルス」です。この星は、オレンジ色に見えます。この色から、麦の穂を連想し「麦星(むぎぼし)」、と呼んでいるところもあります。また、麦が実るころに「アルクトゥルス」が空高く昇ることからも、「麦星」にふさわしい星です。ところで、「アルクトゥルス」の南東側に、白く輝く「おとめ座」の「スピカ(真珠星)」があります。この二つの星は、春の夫婦星と呼ばれています。

  さて、「うしかい座」の主な星の並びは、「アルクトゥルス」から北に向かって伸びる幅の広いネクタイの形です。「アルクトゥルス」がたいへん明るく、比較的簡単に見える星座でしょう。

  ギリシャ神話に登場する「うしかい座」のモデルは、大地を支えるほどの巨人、アトラスです。アトラスは、ギリシャの中で一番大きな体を持ち、おとなしい性格をしていました。そんなことから、天を肩に乗せて支える役目につかされていました。

  ある日、アトラスのもとに、ギリシャ一番の力持ち、ヘルクレスがやってきました。ヘルクレスは、アトラスに西の国の果てにある、金のリンゴを取ってくるように頼み、かわりに天を支えると言いました。アトラスは、役目に飽きて、うんざりしたところでしたので、喜んで彼の願いを聞きいれました。

  その後、アトラスは、金のりんごを手に入れ、ヘルクレスのもとに返ってきたのです。この時、ヘルクレスは、アトラスに天を支えるのに肩あてがないと肩が痛いので、肩あてを取りに行く間、天を支える役目を変わってくれと言いました。正直なアトラスはだまされ、また天を担ぐことになったのです。

  ヘルクレスは、その後、アトラスのもとには返ってきませんでした。そして、長い月日が過ぎました。天を支えることに疲れたアトラスは、近くを通りかかったペルセウスに頼み、自分を石にしてもらったそうです。やっとのことで天を支えることから開放されました。巨人のアトラスが石になった姿は、まるで山のようになり、現在は、アフリカにそびえるアトラス山脈が、彼の変わり果てた姿だとされています。
 
 
   今月の天文現象

 21日(月)、大規模な部分日食が見られる

  21日(月)の早朝から午前9時前に、月が太陽の前を横切り、太陽が欠けて見える、日食が起こります。松山で見られる現象は、太陽の一部が欠ける部分日食です。といっても、93%ほど欠けて見られる大規模な部分日食となります。最も欠けたころは、大変神秘的な太陽が見られます。

  今回の部分日食は、右の図のように進みます。開始は、午前6時16分ころ、右上から欠け始めます。この時の太陽の高さは約15度で、東の空に見えています。その後、太陽の欠ける割合が大きくなり、高く昇ります。そして、最も欠けるのは午前7時27分です。午前7時20分ころからの10分程度は、同じくらいの欠けた状態が続き、この10分間が最も見ごろの時間になります。このころの太陽は、30度くらいの高さがあり、見やすい高さになっています。

  そして、日食後半は、太陽の逆側が欠けたように見えます。日食の終了は午前8時49分ころになります。このように、今回の日食は、2時間30分ほどの長い現象になります。

  太陽を観察するには、太陽専用の光を弱める機材が必要です。直接見ると、目を痛めますので、必ず専用の機材で観察してください。また、専用の機材でも、長時間は観察せず、目を時々休めてください。

  なお、愛媛県の南予地方や、九州から関東まで太平洋沿岸の大部分では、太陽と月が完全に重なります。ただ、今回は、隠す月の見かけの大きさが小さいため、太陽の一部がはみ出て見える、金環日食(きんかんにっしょく)となります。



 春の夜空の見どころ

  春の夜空には、「春の大三角」と呼ばれる大きな三角の形に並ぶ星があります。その中で最も明るい星が、「うしかい座」の「アルクトゥルス」です。

  「アルクトゥルス」は、21時ころですと、東の空高く見えるいちばん明るい星です。この星を目印に、南の空を眺めると、右下に「おとめ座」の「スピカ」、右側に「しし座」の「デネボラ」が見つかります。なお、今年は「スピカ」の近くに土星が輝いています。

  そして、これらの星を図のように結ぶと、「春の大三角」が完成します。 

  右の図は21時ころ南の空を見た時の様子です。左が東、右が西になります。またちょうど頭の上に見える、「コルカロリ」と「春の大三角」を結ぶと、「春のダイヤモンド」が完成します。この他、北の空には、「北斗七星」が輝いています。この先の星の並びを結んで南側に延びていくカーブを、「春の大曲線」と呼びます。この途中には、「アルクトゥルス」、「スピカ」が輝いていることになります。

  なお、この二つの星は、春の夜空で明るく目につく星で、春の夫婦星と呼ばれています。いっぽう、「デネボラ」や「コルカロリ」は、少し暗めの星なので、分かりにくいこともあります。




   ※画像の一部は、 アストロア−ツステラナビゲ−タ−Ver7を使用しています。