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にきんにじゅうきょう
二禽二獣鏡

松山市考古館蔵
出土地 まつやましあさひがおか1ちょうめ
松山市朝日ヶ丘1丁目
遺跡名 あさひだに2ごうふん
朝日谷2号墳
解説文

1987年4月、松山市西部の大峰ヶ台丘陵で、松山平野最古の前方後円墳となる朝日谷2号墳が発見されました。後円部に作られた埋葬施設には、木棺が置かれ、棺内には青銅鏡2面を含む70点余りの副葬品が出土しました。

青銅鏡2面は頭部に1面、脚部に1面が各二つに割られて、副葬されていました。このうち頭部あたりで出土した青銅鏡が二禽二獣鏡になります。鏡は直径18、7㎝、厚さ2~3㎜、重さ666gの大きさで、文様の描かれた面には、工房や鏡を作ったいわれが文字として刻まれた「尚方作鏡」で始まる29文字と、白虎・青龍・鳳凰等が見えます。

また、模様は三角縁神獣鏡と類似します。よく似た鏡は中国に1面、群馬県前橋市前橋天神山古墳に1面あります。