『祝谷大地ケ田遺跡7次調査』 (松山市祝谷四丁目・六丁目)で遺跡の発掘調査を行いました。( 終了しました。)
民間の開発に伴う事前の発掘調査です。周辺では、弥生時代、古墳時代を中心とする遺構が数多くみつかっています。弥生時代では中期から後期(1,800 ~ 2,100 年前)にかけての遺跡が多く、中期で有名な遺跡は祝谷六丁場遺跡や祝谷畑中遺跡で、たくさんの土器や石器を伴う土坑(人為的に掘られた穴のこと)や溝が発見されています。また、六丁場遺跡は後期の平形銅剣が出土したことでも有名な遺跡です。古墳時代では、丘陵上で祝谷1~5号墳といった古墳の調査が過去に行われており、そのほかにも周辺の丘陵上には古墳が多数分布することが知られています。 平成24年・25年度に行われた祝谷大地ケ田遺跡3次・4次調査では、弥生時代中期中頃(約2,000年前)に使われた貯蔵穴群や古墳時代後期頃(6世紀中~7世紀初頭)の横穴式石室から青銅鏡や装飾付須恵器など豊かな副葬品がみつかっており、6次調査では前方後円墳(5世紀後半)が発見されています。今回の同7次調査においても弥生時代や古墳時代の遺構の広がりが期待されます。