『久万山本遺跡』 (松山市久万ノ台)で遺跡の発掘調査を行いました。( 終了しました。)
住宅新築工事に伴う事前の発掘調査です。調査地は、松山平野北西部、久万ノ台丘陵上の標高約18.60mに位置します。久万ノ台丘陵では多くの古墳が知られており、古墳は久万川の鞍部をなす所で分かれ、北部は東山町古墳群、南部は衣山古墳群と呼ばれています。周辺の遺跡は、久万ノ台遺跡と久万ノ台古墳があり、久万ノ台遺跡からは、古墳時代以降の生活関連遺構(掘立柱建物址・溝・土坑)と弥生時代前期から中世の遺物が検出されています。久万ノ台古墳(現県立松山西中・高等学校)からは、3基の横穴式石室の調査が行われ、古墳時代後期の須恵器、鉄器、玉類等が多数出土しています。 事前に実施された試掘調査の結果、土坑や柱穴を検出し、弥生土器・土師器・須恵器などが出土しました。これらのことから、弥生時代から古墳時代の遺跡の広がりが想定されます。