『祝谷大地ヶ田遺跡8次調査』 (松山市祝谷六丁目)で遺跡の発掘調査を行いました。( 終了しました。)
調査地は、丘陵裾部の標高59.0mに位置します。周辺の遺跡には、調査地の西側から南側にかけて祝谷大地ヶ田遺跡があり、1次~7次の調査が行われており、このうち3次、4次、6次の調査で見つかった遺構や遺物は全国的にも珍しく注目される遺跡となっています。3次調査では、1墳丘2石室の祝谷6号墳の第1石室より珠文鏡(じゅもんきょう)が出土したほか、第2石室からは金象嵌(きんぞうがん)が施された円頭柄頭(えんとうつかがしら)が出土しています。4次調査の祝谷7号墳からは、装飾付須恵器に飾り付けられたと思われる須恵器の小像などが出土しています。6次調査では、茸石を伴う前方後円墳(祝谷9号墳)のほか、弥生時代の貯蔵穴などが見つかっています。 事前に実施された試掘調査の結果、溝や土坑・柱穴などの遺構を検出し、弥生土器や須恵器が出土しました。これらのことから、弥生時代から古墳時代の遺跡の広がりが想定されます。