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古市遺跡3次調査(ふるいちいせき)

    所在地  : 松山市平井町
    調査期間: 2015(平成27)年7月1日~2015(平成27)年7月31日
    調査主体: 公益財団法人松山市文化・スポーツ振興財団 埋蔵文化財センター


    1.周辺の遺跡

     調査地は松山平野東部を西流する小野川と堀越川によって形成された扇状地上の標高71mに立地し、松山市埋蔵文化財包蔵地「№ 90 苅屋遺跡群」内に位置します。調査地に接する松山市道「平井・水泥線」、「平井・食場線」新設工事による事前調査では、弥生時代前期から古墳時代頃まで機能していた川幅70mを測る大規模な自然流路を検出した古市遺跡をはじめ、弥生時代前期末から中期初頭の土坑群、古墳時代の建物址等を検出した古市遺跡2次調査、五楽遺跡、上苅屋遺跡、下苅屋遺跡があり、集落関連遺構の存在が確認されている地域です。

     

    2.調査の概要

     検出した遺構は、土坑7基、柱穴22基です。遺物はこれらの遺構内外より弥生土器、須恵器、古代瓦、石製品が出土しました。

     弥生時代の主な遺構は土坑2基、柱穴6基があります。土坑からは弥生土器の小片が少量と砂岩製の摺り石が出土しました。

     古墳時代の主な遺構は土坑5 基、柱穴16 基があります。土坑では、遺構内より須恵器の破片、焼土、炭化物、拳大の円礫石が混在して出土したものや、断面形状が弥生時代の貯蔵穴に似た袋状を呈したものが検出されました。

    〔まとめ〕 弥生時代の遺構は、海抜71.60mより高い位置で検出されました。このことは古市遺跡2次調査と同様であり、調査地より北東方向に展開すると予想される弥生時代前期末~中期初頭の集落の南西端が確認できたと思われます。古墳時代では、掘立柱建物跡及び土坑を検出し、集落の一部が確認できました。

     

    写真
    調査地の位置
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