久米官衙遺跡群

えひめけんまつやましきしまち・みなみくめまち
愛媛県松山市来住町・南久米町

平成15年8月、昭和54年に国の史跡に指定されていた来住廃寺跡(約1万平方メートル)に加えて、久米官衙遺跡(3ヶ所、計約2万平方メートル)が追加指定されました。〔史跡久米官衙遺跡群 久米官衙遺跡 来住廃寺跡〕
久米官衙遺跡群は、天皇中心の国家体制整備が進みつつあった7世紀後半の地方における状況を知ることができる、全国的にも珍しい遺跡です。 遺跡では、来住廃寺が建っていたころや、それ以前の役所(官衙)跡が多数確認されています。主な施設としては、回廊状遺構、回廊北方官衙、正倉院、政庁、政庁南東官衙などがあります。

基本的に、これらの施設は一辺約109m(1町)四方の外郭施設で囲われた正方形の敷地の中に設けられ、敷地と敷地との間には幅3~4m程度の道路があったものと考えられています。このように、土地を区画して利用していることがこの遺跡の最大の特徴です。

久米官衙遺跡群