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「白球」

野球 | by okada
7月 14 2021 年

(坊っちゃんスタジアム)

 

野球で使うボールのことを「白球」と言ったりしますが、実はプロ野球(NPB)ではメーカーから届いたばかりのおろしたての真っ白なボールが試合で使われることはありません。

公認野球規則では「正規のボール(リーグ会長がホームクラブに対してその個数および製品について証明済みのもの)をホームクラブから受け取り、審判員はボールを検査し、ボールの光沢を消すため特殊な砂を用いて適度にこねられていることを確認する。」と記載されているのです。

ここでいうボールの光沢とは皮の油や糸についている蝋(ろう)のことで、これを試合前にホームチームの用具係が「特殊な砂」を使って揉んで蝋を取り除き、試合球として使うという決まりになっています。この「特殊な砂」は「もみ砂」と呼ばれていて、2011年からは12球団ともに同じ「もみ砂」を使うよう統一されています。

ちなみにこの「もみ砂」は、歩くと音がする「鳴き砂」で有名な京都府京丹後市の琴引浜の白砂と、鹿児島県の火山灰を含む黒土を「秘密の配合比率」でブレンドして作るそうですよ。