「掘ったぞな松山2018」報告会1

投稿者: hajiki in 出土物整理, 展示会, 発掘調査・試掘調査 | コメントを残す
 『掘ったぞな松山2018』開催中。

 

「掘ったぞな松山2018」の第1回目の報告会を7月28日(土)13:30~15:30の間で行ないます。 今回は平成29年度に調査をした「祝谷大地ケ田遺跡8次調査」、「鶴塚古墳」の発掘成果について調査担当者が報告をします。暑い中ではございますが、無理しない程度で参加をお願いいたします。以下、報告する遺跡の紹介です。


祝谷大地ケ田遺跡では、祝谷11号墳や弥生時代の土坑などが見つかっています。祝谷11号墳は2基の横穴式石室が見つかりました。2基とも後世の開発により壊されていましたが、土器や鉄器などの副葬品が出土しています。

調査前の大地ケ田遺跡8次調査地(西より)

同じく11号墳の調査風景です(北より)。内の土取りに掃除機が活躍しています。

祝谷11号墳 1号石室調査風景(南より)。

調査地全景(西より)。手前が1号石室。左上が2号石室。

 

 


鶴塚古墳は全長42.5mの周溝を伴う前方後円墳です。埋葬施設は後世の開発のためすでに失われていました。周溝の一部の調査では埴輪や須恵器などが出土しています。埴輪の中には、松山市で出土例の少ない石見型盾形埴輪と呼ばれる埴輪片が出土しています。このほか、後円部で見つかった弥生時代の包含層からは、弥生時代中期後半頃の土器がたくさん出土しています。

鶴塚古墳(上空より)。当時の人たちでは見れないと思われるポジションです。前方後円墳、この形を誰に見せたかったんでしょうね。

石見型盾形埴輪です。

 

 

 

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