野外活動センターの駐車場からロッジへの登り道
「あじさいロード」のアジサイは「見頃」です。
この上り坂の途中でちょっと目線を上げると房状の果実が見えます。
これは「オニグルミ(鬼胡桃)」の果実です。
「オニグルミ」は全国各地で自生している日本原産の「野生のクルミ」です。
縄文時代から近年まで日本では貴重な食料として栗と同じように食べられていました。
樹高7~10m 4~5月に花を咲かせ 、6月頃に3~4センチの球形の果実をつけます。
この果実は9~10月に熟して地面に落ちます。
地面に落ちた果肉部分は腐ってしまいますが、果肉の中の固い殻だけ残ります。
一般に「クルミ」として知られているのがこの殻の部分です。
この固い殻を割って中にあるのが食用になる「種」の部分です。
ちなみに食用で現在国内で販売されている「クルミ」の多くは、
外国産の「テウチグルミ」「カシグルミ」「ペルシャグルミ」等のようです。
場内各所に落ちている「オニグルミ」の実は、野ネズミやリスなど野生動物の好物です。
テレビ等で北海道の「エゾリス」が昼間の公園等で「クルミ」をかじっている姿が
映像が流れることがありますが、身近なところで野生のリスや野ネズミを
動物園以外で見ることはないかと思います。
野外活動センターは、高縄山系の中にありますが、野ネズミや
四国に生息する希少なリス3種類「二ホンリス」「ムササビ」「ホンドモモンガ」が
近隣エリアに生息しているようです。(「レッドデータブックまつやま2012」より)
昼行性の「二ホンリス」が場内で目撃されることはありますが、年に1~2回と数えるくらいです。
残念ながら簡単に「オニグルミ」をかじっている姿を見ることはできません。
(昼行性の「二ホンリス」、人を警戒して姿をみせません。)
かわいいリスを場内看板では見ることができます。
こんな感じですが、走っている「二ホンリス」に出合えたらいいですね!
野外活動センターには面白い発見があちこちにあります。
気軽にお散歩に来てください。