森の木々を観察していると面白い発見がいろいろあります。
野外活動センターの駐車場(回転広場)近くの木の枝の上に
たくさんの小さな可愛い「妖精(?)」の姿が見えています。
この木は「ヒマラヤスギ」と呼ばれています。別名「ヒマラヤシーダー」という木です。
葉っぱが杉の葉に似ているので「スギ」の名が付いていますが、マツ科の木です。
枝の上に見えているこの「妖精」は「松ぼっくり」です。
この木は明治初期に英国人によって種が日本に持ち込まれた
ヒマラヤの1000~3200mの高地原産の木です。
最初に持ち込まれた種子から人為的に庭木として増やされ140年間で全国に広がっています。
野外活動センターの「ヒマラヤスギ」も自生の木ではなく、施設開設の際に植樹された木です。
「ヒマラヤスギ」の松ぼっくりは2年間枝の上で6~13cmサイズまで大きくなりますが、
他の松のように松ぼっくりの状態では地面に落ちてきません。
枝の上で種をバラバラ落としてしまいますので松ぼっくりは拾えません。
この「妖精たち」は少しずつ目立たなくなりやがて姿を消してしまいますが、
その種は、小さな動物達の貴重な食料となりその命をつないでいきます。
この時期、多くの樹木は秋の実りに向けて花を咲かせたり実をつけたりしています。
森の不思議を探しに、野外活動センターにお越しください。