連日の猛暑、人も植物も暑さ疲れが出ていますが、
芝生広場の野芝は、このところの雨で少しだけ元気になりました。
芝生広場前の「キャンプ事務所」
先日、 日が沈んでから受付カウンターの前にちょっと変わった「お客様」が「飛んで」来ました。
「山繭蛾(ヤママユガ)」 別名「天蚕(テンサン)」
翅(はね)に「目玉状」の模様を持つ手のひらほどの黄色い大型の「蛾(ガ)」です。
虫が苦手な人には「蛾なんて気持ち悪い」と思われる方も多いかもしれませんが
この「ヤママユガ」の幼虫は「野生の蚕(カイコ)」で
その「繭(まゆ)」からは一般的な蚕より上質な絹糸が採れるのだそうです。
この「ヤママユガ」翌朝まで同じ柱にいました。この「蛾」(=成虫)は一切食事をとらず
ひたすら子孫を残す為だけに凡そ1週間しかない寿命を全うし、
メスは幼虫の餌となる雑木林のクヌギやコナラ等の樹木の幹付近に産卵し、
次の命をつないでいくそうです。
野外活動センターには場内に「ヤママユガ」の生存にはいい「里山環境」が残っています。
「ヤママユガ」は天敵である鳥などから身を守る術として、「目玉状」の模様を、
威嚇の際に見せつけているのだそうですが
筆者には 一文字の口にクリクリの目、三角耳の可愛らしい「キャラクター顔」に
見えてしまいました。
人には外敵を判断したり本能的に相手の目を見て、その感情を読み取ろうとし、
ついつい無意識に「逆三角形」に配置された点や線を見ると「顔」だと判断しまう
「錯覚認識」があります。
虫が苦手な人にも怖がるだけでなく、可愛らしく見てもらえたら嬉しいのですが——
なかなか暑さは過ぎてくれませんが、すこしづつ空の雲が夏から秋へ変わり
草むらの虫の音(ね)も秋の音(ね)に変わってきました。
季節の移ろいを感じに「野外活動センター」に是非遊びに来てください。