12月18日(水)早朝
野外活動センターは、今シーズンの最低気温2℃でした。
放射冷却で冷やされた大気中の水蒸気が
地面に触れて生じる「霜(しも)」に覆われました。
芝生広場の日当たりのいい部分は、
比較的早く霜が解けてしまいましたが
日陰部分では綺麗な霜の姿が見られました。
最低気温は2℃でしたが、気温は地表面から1.5mの高さで
観測されるので、地表面の温度は氷点下になっている場合が多く
概ね気温が3℃以下で「霜は降りる」のだそうです。
葉や土が、氷の結晶をまとい、朝日を浴びてキラキラ輝く姿は
非常に美しいですが、
植物にとって霜が付くことは、細胞内の水分が凍結することになり、
この凍結によって細胞が壊れて壊死(えし)を起こしてしまう
非常に過酷なことです。
秋から冬にかけて植物は激寒の時期を乗り切る準備として、
凍結の影響を受けやすい葉や茎に糖類やアミノ酸をため込みます。
その濃度を高めることによって、水が凍りつく凝固点を下げ、
自分が凍らないように身を守っています。
寒さに耐える為に、葉に糖類やアミノ酸などを蓄える性質は、
これから旬を迎える「白菜」「ほうれん草」「大根」といった
”冬野菜”が寒さが厳しくなるこの時期に細胞に糖を蓄積し、
甘くて美味しくなるのと同じです。
野外活動センターの樹々はすっかり葉を落として
冬の趣きとなりました。
焚火を囲みながら美味しい冬野菜を持ち寄って
シチューやお鍋を味わう”冬キャンプ”もいいですよ!
冬を感じに、野外活動センターに遊びに来ませんか?