公益財団法人 松山市文化・スポーツ振興財団

北条SCアラカルト 第13回 ~遺伝~

2026年6月10日 更新

 

年間を通じて様々なスポーツ大会が開催されている北条スポーツセンター。親子2代で同じ競技をされている保護者の皆さんは「自分の運動能力はしっかりと子供に伝わっているの?」と考えたことはありませんか?実は遺伝子工学の発達により、運動能力の様々な要素に遺伝が関わっている事が明らかになっています。

 

運動能力に関係する骨格の大きさや形、速筋(瞬発力)や遅筋(持久力)の割合など、これらが基本的に生まれつき持っている性質。すなわち遺伝子によって決められるもの。DNAの設計図に記されている情報なのです。遺伝子の世界ではこれを「遺伝形質」と呼び、これらは親から子へ受け継がれていくのです。

 

しかし競技の成績や記録はこの遺伝形質だけで決まるものではありません。毎日のトレーニングの成果、練習で得た技術、長年かけて学んだ知識や記憶、これらを「獲得形質」といい、遺伝はされず生まれた後に身につけるもの。この「獲得形質」も運動能力には重要な要素となっているのです。

 

保護者の皆さんが学生時代に、校庭や体育館をひたすら走り続けた努力(獲得形質)は残念ながら遺伝されていませんが、「子どもは親の背中を見て育つ」という言葉があります。これからも同じ競技に打ち込んだ先輩として、そして親として、良きお手本であり続けてくださいね。

 

 

※その他のアラカルトはこちら⇒ 「北条SCアラカルト」

 

 

速筋(そっきん)とは

速筋はスピードやパワー発揮に優れた筋肉で、瞬間的に大きな力を発揮できます。陸上競技の短距離や跳躍、ウエイトリフティングなど瞬発力が必要な競技で主に使われます。
速筋の特徴としては、主に糖質をエネルギー源として利用しており、筋肉が白っぽい色をしているので白筋とも呼ばれています。爆発的な力を発揮することができますが持久力はなく、疲れやすいという特徴を持っています。

 

遅筋(ちきん)とは

遅筋は持久力に特化した筋肉で、マラソンなどの有酸素運動でよく使われる筋肉です。酸素を蓄える働きを持つミオグロビン(筋肉細胞内で酸素を貯蔵し酸素濃度が低下した時酸素を放出する役割を持つヘムタンパク質の名称)を多く含んでいるため、筋肉が赤っぽい色をしており赤筋とも呼ばれています。
酸素を多く使いながら脂質や糖質を燃焼させてエネルギーにするため持久力に優れており、速筋に比べ疲労しにくい筋肉になります。

 

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