吉野ヶ里遺跡は、佐賀県神埼郡吉野ヶ里町と神埼市との境の丘陵にある日本を代表する弥生時代遺跡です。大正期には遺跡であることが知られていて、昭和期には畑やみかん園などの造成時に、多くの土器や石器・甕棺・青銅鏡・貝製腕輪が出土しました。
昭和61年(1986年)から本格的な発掘調査が行われ、昭和64年(1989年)には、「邪馬台国時代のクニ」「魏志倭人伝に書かれている"卑弥呼の住んだ集落"とそっくり同じ集落」などと新聞やテレビで報道され、全国的に有名な弥生遺跡になりました。
現在は、「弥生人の声が聞こえる」をテーマとした国営「吉野ヶ里歴史公園」として平成13年度に開園以降、約384万人の見学者が訪れ、発掘調査も続けられています。
表紙 より |