『朝美辻遺跡4次調査』 (松山市朝美一丁目)で遺跡の発掘調査を行いました。( 終了しました。)
調査地は、松山市埋蔵文化財包蔵地「No.34 朝美遺跡・朝美澤廃寺」内の標高17.80m~18.10mに立地します。周辺の遺跡としては朝美澤遺跡1次・2次調査地、朝美辻遺跡などがあります。朝美辻遺跡からは弥生時代から古代にかけての土器や木製品・植物遺骸体などが検出され、とくに古墳時代後期の自然流路からは「蹴放し(けはなし)」と呼ばれる建築部材が出土しています。西の大峰ケ台丘陵には大峰ケ台遺跡があり1次~12次の調査が行われています。大峰ケ台丘陵山頂部の大峰ケ台遺跡4次調査では弥生時代中期の高地性集落が検出されています。南側には辻町遺跡1次~3次調査・南江戸クジュメ遺跡・古照遺跡など多くの遺跡調査が実施され、弥生時代から中近世までの各時代の遺構・遺物が多数検出されています。 以上のことから、本調査地においても同様の遺跡の広がりが予想されます。