『松末栄松遺跡』 (松山市松末二丁目)で遺跡の発掘調査を行いました。(終了しました。)
病院建替えに伴う発掘調査です。調査地周辺は調査事例がなく遺跡の状況は不明な部分が多い地域です。周辺の遺跡として、北方には束本遺跡や枝松遺跡等があり、弥生時代~ 中 世にかけての遺構・遺物が見つかっている。このうち束本遺跡では、これまでに12 次の調査がおこなわれ、弥生時代後期の大型円形建物跡や方形の竪穴建物跡が多数検出されている。また南方には筋違A~S遺跡、弥生~飛鳥時代の大集落である福音寺 小学校構内遺跡等があり、弥生時代~中世の集落関連の遺構が数多く見つかっている。 事前に実施された試掘調査の結果、土坑や柱穴などが見つかり、遺物包含層の中から弥生土器・土師器・陶器などが出土しました。これらのことから、弥生時代以降の遺跡の広がりが想定されます。