『久米才歩行遺跡9次調査』 (松山市北久米町)で遺跡の発掘調査を行いました。( 終了しました。)
調査地は、松山平野南西部に位置し、重信川中流右岸の小野川扇状地と石手川扇状地との間に形成された洪積台地上の標高約31.2mに立地し、松山市埋蔵文化財包蔵地No.126-1南久米町遺跡内に所在します。周辺の遺跡としては、古代の官街関連遺跡である「史跡久米官街遺跡群・久米官街遺跡・来住廃寺」が存在し、これまでに久米高畑遺跡1次~74次調査、来住廃寺1次~39次調査、来住町遺跡1次~14次調査など多くの発掘調査が実施されています。調査成果として政庁跡や正倉院、回廊状遺構等、大規模な官街関連施設が存在していたことが明らかとなっている。調査地に近接する遺跡としては、北方から東方に南久米町遺跡1次~4次調査、南久米北野遺跡、南久米沖台A.B遺跡、久米才歩行遺跡1次~7次調査、北久米町屋敷遺跡1次・2次調査などがあげられます。これらの遺跡からは、弥生時代から中世にかけての埋蔵文化財が多数検出されており、当該地においても同様の遺跡が確認されるものと考えられます。