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久米高畑遺跡74次調査(くめたかばたけいせき)

    開催日
    遺跡名
    サイズ
    DL
  • 平成24年7月28日(木)09:00
  • 久米高畑遺跡74次調査
    6.17MB
    PDF
    1.検出遺構
     

    溝3条、土坑3基、柱穴18 基、性格不明遺構1基などが見つかりました。

    2.出土遺物
     
    弥生土器、須恵器、石器  
    3.わかったこと  
     今回の調査では、概ね弥生時代前期後半と考えられる遺構が見つかりました。出土した遺物は、弥生土器がほとんどです。また柱穴以外の遺構は、ほとんどが残りが悪く、地山-床面の高さがわずかに残る状態でした。特に土坑の外形を推定するのは困難でした。わずかにSK1では北東隅の堀方(ほりかた)部分が見つかった事により、ほぼ土坑の規模が推定できました。これらは、遺構が構築された時に地山層より深く掘り込まれ、この深さが地山層下の礫層までに達した。その後、後世の削平、開発行為によって遺構は大きく失われたとともに地山層も削られ薄く残った結果、遺構内に地山層下の礫が多くみられる、現在の遺構状況となったと考えられます。
     以前からも指摘されていますが、来住台地ほぼ全域で大規模な削平行為あるいは開発行為が行われていることは確かであり、出土する遺物が少ないことと表土と地山面との間の堆積層が比較的浅い理由でしょう。
     これまでの久米官衙遺跡群南西部周辺の調査では、本調査地北の久米高畑67・68次調査、東の同69次調査において官衙関連施設が報告されており、それぞれ官衙関連施設が展開する南西限として評価されています。
     このような状況の中で今回の調査は、先の久米官衙遺跡群南西部周辺調査の成果を追認する結果となり、関連調査にとってまた一つ確証を積み重ねるものとなった意義ある調査となりました。
    遺構検出状況(北東より)
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