「ギュギュッ」

by okada
11月 29 2014 年

(マツヤマお城下マラソン2014)

 

先月4日、複数人でチームを組み、リレー方式で42.195キロを走りきる「マツヤマお城下マラソン2014」が松山市堀之内の城山公園で開催され、当財団のジョギング愛好会〝コミセンランランズ〟も1周約1.5キロのコースを28周、力を合わせタスキをつなぎ、3時間23分52秒で走り切りました。

皆さんもフルマラソン(42.195キロ)とはいかないまでも、子供の頃に校内マラソン大会などで数キロ程度は走った事があると思いますが、ジョギングを開始してしばらくすると左脇腹のあたりが「ギュギュッ」と痛くなった経験がある方はいらっしゃいませんか?これは脾臓(ひぞう)に原因があると言われています。

心臓や肝臓、腎臓などはよく聞くと思いますが、脾臓は腹部の左上、脇腹あたりにある臓器です。その役割は血液中の赤血球を貯蔵すると同時に、老化した赤血球や血小板を破壊し除去すること。さらに血液をストックしておく保存庫でもあり、必要に応じて血液の量を調整する大事な役目を担っているのです。

ジョギングを始めると私達の筋肉はより多くの血液を求め始めます。すると、血液の保存庫でもある脾臓が反応し、自らを「ギュギュッ」と縮めて血液を送り出そうとするのです。この脾臓が縮む際に伴う痛みが〝ジョギング開始後の左脇腹の痛み〟の原因なのです。

また「食後すぐの運動はよくない」という事は皆さんもご存じだと思いますが、特に左脇腹が痛くなるのは食後すぐにジョギングした場合です。食後は消化・吸収する為に大量の血液が胃や腸に流れ込みます。そのような状況でジョギングすると、胃や腸の他に、筋肉にも大量の血液が必要となる為に脾臓は大わらわとなってしまうのです。

食事内容や個人差があるとは思いますが、食後すぐや、胃の中にたくさん食べ物が残っている状態での運動はなるべく避け、食後最低でも1時間、できれば2時間程度の間を空けてから運動をスタートするよう気をつけて下さいね。この約束を守れない場合には脾臓が「ギュギュッ」した痛みをもって「今は運動したらダメですよ!」と私達に教えてくれるはずです(笑)