「片足立ちができますか?」

by okada
3月 30 2022 年

(スポーツ・レクリエーションフェスティバルin風早)

 

皆さんは椅子に座った状態から片足立ちができますか?できない人は下半身の筋力が衰えているかもしれません。

人間の筋力や筋量は30歳前後から徐々に衰えます。これはサルコペニア(※①)といって誰しもが避けられない現象です。しかし、そのまま放っておくと、将来は筋力低下により歩行困難などになるロコモティブシンドローム(※②)という状態になってしまうのです。

特に衰えるのが、立ち上がりや歩行に関わる脚やお尻などの下半身の筋肉や、転倒予防などに関わるお腹の筋肉。これらのトレーニングを怠ると、日常生活で必要な筋肉が衰え、転倒などが原因で骨折、そして赤ちゃんのような寝たきりの生活に逆戻りする可能性があるのです。

筋肉は何歳になっても鍛えることができる組織です。「もう年だから」と諦めず、ご自分の身体の状態にあった適度な運動をコツコツと継続してくださいね。

 

※①サルコペニアとは
サルコペニアという用語は、ギリシャ語で筋肉を表す「sarco(サルコ)」と喪失を表す「penia(ぺニア)」を合わせた造語です。主に加齢により全身の筋肉量と筋力が自然低下し、身体能力が低下した状態と定義されており、「加齢性筋肉減弱現象」とも呼ばれています。

 

※②ロコモティブシンドロームとは
ロコモティブシンドローム(運動器症候群)とは、筋力やバランス機能の低下、骨や関節の病気が原因で介護が必要となる、または要介護の危険性が高い状態の事。日本整形外科学会が2007年から提唱している概念で、メタボ予備軍の実に2倍以上の人がロコモ予備軍とも言われています。