「人はなぜサボるのか?」

by okada
3月 31 2015 年

 

昨日「サボる」という言葉の語源についてのブログを書かしていただきました。今日は「人はなぜサボるのか?」について。

約100年前にドイツの心理学者リンゲルマン博士は被験者にロープを全力で引かせその力を測定する実験を行いました。1人で引く場合、2人で引く場合、3人で引く場合と人数を増やしていき測定した結果、一緒にロープを引く人数が増えるほど1人あたりの作業量の低下がみられたのです。

1人を100%とすると、2人の場合は93%、3人では85%、8人では49%と、1人では100%の力が、8人になると半分以下の力でロープを引いたのです。これは人は集団行動や共同作業を行う時に無意識のうちに手抜きしてしまう現象で、「リンゲルマン効果」と呼ばれています。

ではなぜこのような現象が起こるのでしょう?最大の理由は集団内での自分の存在感を認識できないから。リンゲルマン博士の実験では、自分の努力で綱引きの勝敗が決まるわけでもないので最善を尽くすという気持ちが生まれてこなかったのです。

日本には「三人寄れば文殊の知恵」や「三本の矢」という言葉があります。職場でもスポーツチームでも「リンゲルマン効果」を起こさないようにする為には、上司や部下、チームメイトとしっかり話し合い、そして協力し、組織の中での自分の役割をしっかりと認識する事が大切。つまり「このチームには自分が必要なんだ!」「この仕事は自分が頑張らないといけないんだ!」というプライドを持ち続ける事が必要ではないのでしょうか。

明日から平成27年度がスタートします。私もいい意味でプライドを持ち続け、新たに配属される部署(施設利用推進部松山中央公園)で〝サボらず〟仕事に取組みたいと思います!(笑)

 

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