公益財団法人 松山市文化・スポーツ振興財団

コスモシアター

上のメニューの天体案内に、肉眼で自宅から見える現象を紹介しておりますので、ぜひ夜空を眺めて見てください。


コスモシアターは、四国最大級のプラネタリウムです。
ドームスクリーンは、直径23メートル、座席数は280席、一方向傾斜型(約30度傾いた構造)です。現行機種のQシステム(Q1221-HD)は、高品質のビデオプロジェクターとコンピューターを組み合わせたプラネタリウム用デジタル投映システムです。魚眼レンズにより175度の画角を持ち、一般用、学習用、幼児用番組など、多数の番組を取り揃えています。(旧型のプラネタリウム投影機(光学式)は、五藤光学製のGSS1型機。投影できる星は、明るさで約7.5等級、約25,000個。美しい天の川や変光星、明るいものなら星雲星団もほぼ肉眼で見たイメージで表現。現在は、学習番組等の補助として活用。)

 

上映番組

上映開始時間 (休館日を除く)

状況によっては変更となる場合があります。

※プラネタリウム番組は、貸館利用のため、21日(土)終日、お休みします。

ご了承ください。

12/1~ (休館日を除く)
 平日 土・日・祝日(冬休みは毎日)
11時 (団体利用) プラネタリウム ドラえもん 宇宙の模型
13時 忍たま乱太郎の宇宙大冒険   (約25分)
14時 プラネタリウム ドラえもん 宇宙の模型 (約28分)
15時 MMX 火星衛星探査計画 (約40分)
16時 季節の星空                (約35分)
  • 都合により変更する場合もございますので、ご了承ください。
  • 番組の途中でご入場はできません。開始5分前までには、入場券をお買い求めて入場をお願いいたします。
  • 入場券は各15分前から発売予定です。なお毎回入れ替えとなり、各回それぞれに入場券が必要となります。

 

各回入場料金
大人 400円
小人(4歳から中学生まで) 200円

 

※令和7年4月1日より、料金が変わります。

大人 480円
小人(4歳から中学生まで) 240円
・入場券の発売は、開始時間の15分前からとなります。また、開場は開始5分前の予定です。ただし、多客時はこれより前になる場合がございます。
・団体でのご利用の場合は、金額が異なります。詳しくは団体利用案内をご覧ください。
キャッシュレス決済に係るご案内(令和6年12月2日より)
  • ●領収書は発行できません。
    ●分割払いやポイント払いはできません。
    ●窓口で「電子マネー」のチャージはできません。
    ●現金との併用など、支払方法の併用はできません。
    ●発行するレシートに、「ただし書き」などの記入はできません。
    ●決済が完了した後の、取消や返金はご遠慮下さい。
  • ※領収書が必要な方は、現金でのお支払いをお願いします。

 

キャッシュレス決済の種類(24種類)

・クレジットカード Visa、Mastercard、JCB、AMEX、Discover、Diners

・電子マネーiD   楽天Edy、WAON、nanaco、QUICPay、

          交通系ICカード(Kitaca、Suica、PASMO、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん)

           ※PiTaPaは利用できません

・コード決済    楽天Pay、d払い、PayPay、auPay

 

番組紹介

「プラネタリウム ドラえもん 宇宙の模型」

    • 全天周デジタル番組
    • スタートしました 令和6年(2024年)12月1日(日)から令和7年(2025年)11月30日(日)まで
    • <配給>コニカミノルタプラネタリウム株式会社

©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK
「無断転載を禁止します」

 

スネ夫からハワイで見た満天の星に感動したという自慢話を聞いたのび太たち。満天の星を見た事が無いのび太は悔しがり、ドラえもんに相談すると、室内にいながら旅行気分が味わえるひみつ道具『室内旅行機』を取り出し、のび太の部屋にハワイの満天の星を映し出してくれました。ドラえもんから、人は太古の昔から星空を見て、それぞれに思いを巡らし、宇宙を理解しようとさまざまな「宇宙の模型」が作られてきたという話を聞きます。
宇宙の姿を確かめるために、マイクロコピーで本物の宇宙を完全に再現している『天球儀』の中へ入るのび太たち。宇宙船に乗って宇宙旅行に出かけるも、ブラックホールへと近づきすぎてしまい吸い寄せられそうに!のび太たちは無事に地球に戻ることができるでしょうか!?

上映時間:約28分

 

予告編はこちら

 

©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK

「無断転載を禁止します」

「MMX 火星衛星探査計画」

  • 全天周デジタル番組
  • スタートしました 令和6年(2024年)12月1日(日)から令和7年(2025年)11月30日(日)まで
  • <配給>株式会社五藤光学研究所

©MMX製作委員会

MMXミッションは、「はやぶさ」「はやぶさ2」の技術を受け継ぎ、火星の衛星フォボスに着陸してサンプルを持ち帰るという意欲的なミッションです。作品ではミッションの紹介にとどまらず、はやぶさ2が持ち帰ったリュウグウのサンプル解析の結果や、人類と宇宙のかかわりという広い視野で、宇宙探査の意義を描き出します。MMX探査機だけでなく、「のぞみ」「あかつき」「はやぶさ2」などの探査機や、次世代を担う日本の次期基幹ロケット「H3」も登場します。

上映時間:約40分

 

予告編はこちら

 

監督 上坂浩光
監督の言葉
MMXミッションは、「はやぶさ」「はやぶさ2」の技術を受け継ぎ、火星の衛星フォボスに着陸してサンプルを持ち帰るという意欲的なミッションです。小惑星に比べ、火星の大きな重力のもとでの探査は格段の厳しさがあります。
フォボスは小惑星と似通った組成を持つ衛星として知られ、その起源は謎に包まれています。また火星に近い軌道を回ることから隕石によって巻き上げられた火星の物質があると予測されています。そこに着陸しサンプルを持ち帰ることができれば、フォボスのみならず、火星からの世界初サンプルリターンが達成されるかもしれません。この作品では、MMXのミッション紹介にとどまらず、はやぶさ2が持ち帰ったリュウグウのサンプル解析の結果や、人類と宇宙のかかわりという広い視野で、宇宙探査の意義を描き出します。

 

©MMX製作委員会

「無断転載を禁止します」

「プラネタリウムでチコちゃんに叱られる! 2

 チコとキョエの星空タイムトラベル

 謎のラニアケア超銀河団」

  • 全天周デジタル番組
  • しばらくお待ちください 令和7年(2025年)2月15日(土)から令和8年(2026年)2月13日(金) まで
  • <製作・配給>株式会社五藤光学研究所

 

大人のみなさん、そして子供のみなさん、宇宙のこと、ちゃんと答えられますか?何も考えないでのほほんと夜空を見上げていると、チコちゃんに叱られますよ!今回は誰もが見上げることができる「星空」がテーマ。夜空にまつわる不思議や疑問がドームいっぱいに広がります!

上映時間:約23分

 

「チコちゃんに叱られる!」©NHK

「無断転載を禁止します」

忍たま乱太郎の宇宙大冒険 with コズミックフロント☆NEXT 土星めぐりでシャッターチャンスの段
  • 全天周デジタル番組
  • 好評上映中令和6年(2024年)2月17日から令和7年(2025年)2月14日まで
  • <企画・配給>株式会社デジタル・アンド・デザイン・ピクチャーズ

 

ある晩、忍術学園に土星観光大使を名乗るオカッシーニがやってきた。土星のPRをするため、ティッシュ配りをしているというオカッシーニはしんベヱとすっかり意気投合!
早速、土星ツアーに出発する乱太郎・きり丸・しんべヱ。美しい土星の輪っか、衛星エンケラドス、タイタンを大冒険!最後にしんべヱが、土星本体へ連れて行ってくれるようにお願いするが…。果たして、土星にはどんな秘密が隠されているのか!?

上映時間:約25分

 

©尼子騒兵衛/NHK・NEP ©NASA

「無断転載を禁止します」

花鳥風月 星ごよみ
  • 全天周デジタル番組
  • 団体予約番組
  • <配給>コニカミノルタ プラネタリウム株式会社

ナレーション:水樹奈々
音楽:姫神/星 吉紀

日本の四季の風情や星座を、「春分」「夏至」「立秋」「大寒」などの二十四節気(にじゅうしせっき)とともに紹介する作品です。
季節の星空だけでなく、桜の花びら舞う春、蛍の飛びかう夏、中秋の名月、深々と降り積もる雪など、その季節ならではの日本の美しい風景を臨場感たっぷりに投映します。
日本人の繊細な感性を育んできた四季の移ろいを感じ、純粋な気持ちで花鳥風月をめでる。そんな豊かな心を取り戻してくれるひとときです。
上映時間:約26分

「無断転載を禁止します」
季節の星空
  • デジタルプラネタリウム
  • 好評上映中(通年)

四季それぞれの見られる星や星座をデジタル映像で紹介していきます。

番組は、春、夏、秋、冬の4種類あり、季節ごとに変わっていきます。

上映時間:約35分

観望会のお知らせ

令和7年1月18日(土) 18:30~ 「四惑星と冬の星を見よう」

【料金】200円(4歳以上)【定員】先着50人(事前申込)

金星、火星、木星と土星を天体望遠鏡で観察します。

なお、天気が悪い場合は、コスモシアターで月や土星のお話などを解説します。

次回は、令和7年2月8日(土) 18:30~ 「月と三惑星と冬の星を見よう」の予定です。

星空の解説を受けた後、天体望遠鏡を使って、月と三惑星(金星、火星、木星)を観察します。

(状況によっては変更となる場合があります)

 

定員50人程度で、電話での先着順で受け付けております。
料金は1人200円(4歳以上)※月が見えないと予想される天気の場合、中止となりますので、当日ご確認ください。

ただし、コロナウイルス感染症拡大などの今後の状況により、中止となる場合もございますので、事前にご確認ください。

 

団体利用案内

コスモシアターでは、団体でのご利用を承っております。学校行事などに是非ご活用ください!

ご利用料金について
・団体利用の扱い 原則として、4才以上の方が10名以上にさせていただきます。
・※学校団体などが学校の行事でご利用される場合は、10名以下でもご利用できますので、お問合せください。
・ご利用可能時間帯 平日の9:00から17:00(学校の長期休暇を除く)
 団体専用利用の「幼児用番組」「学習用番組」につきましては、お問合せください。
 一般番組は下記の割引料金でご利用になれます。
 30人以上49人まで…1割引き
 50人以上99人まで…2割引き
 100人以上 …………3割引き
ご利用にあたっての注意事項
  • 団体でご利用の場合は、1週間前までに、事前にお電話でご予約をお願いいたします。
  • 団体予約受付は先着順に行っております。番組内容や開始時間は、先着順に決定いたします。
  • 人数が多い場合、入退場に時間がかかる場合がございます。ご利用の15分前までには、到着するようにご計画ください。
  • 都合により、他の団体のお客様と、同時にご利用いただくことがありますのでご了承ください。
  • 貸し切りバスで、ご利用する場合は、駐車場に限りがございますので、事前にご予約ください。
  • 電子メールでの団体予約はうけつけておりませんので、あらかじめご了承下さい。

 

投影番組
幼児用プラネタリウム番組はこちら
  • 全天周デジタル番組

これからご紹介するプラネタリウム番組は、幼稚園児、保育園児、小学校低学年児童を対象にした作品です。
これらの作品は、 楽しいキャラクターが登場し、星の世界などをわかりやすく案内する、こどもたちの情操教育が高められる内容になっています。

学習用プラネタリウム番組はこちら
  • 全天周デジタル番組

コスモシアターではこどもたちの理科教育のお役に立てるよう、学習用番組の投影も行っております。
学校の授業中では扱いづらい天体も、プラネタリウムを使えば、視覚、感覚の両面から天体、星というものをとらえることができ、学習効率の向上が望めます。これからご紹介する学習用番組は、難しいことにかたよることなく、こどもたちが興味をもって見れるような内容になっています。

貸館案内

コスモシアターは広く皆様にご利用いただけるよう、貸館も行っております。

※なお、プラネタリウム番組の投影などで使用できない場合がありますので、詳しくはお問い合わせください。

活用例
  • アマチュア音楽愛好家による演奏会
  • 音楽教室の発表会
  • 小規模なコンサート
  • ビデオ映像を活用した各種講演会、セミナー、研修会
  • 総会などの各種会合
料金表

 

天体案内

 今月の星空

 

夕方南西の空に見える、一番明るい星が金星です。ただし、20時ころには沈んで見えなくなります。そして、東の空に見えるたいへん明るい星が、木星です。また、南西の空に土星が見えていますが、夜遅くなると沈んでしまいます。
夜空の星座たちは、南西の空に、秋の四辺形が見えています。秋の四辺形は、ここにある星座の名前をとり、ペガススの四辺形とも呼ばれます。
この四辺形の南側に見える、みなみのうお座のフォ-マルハウトは秋の星座でただひとつの1等星です。このほか、うお座、おひつじ座、アンドロメダ座、カシオペヤ座など秋の星座が四辺形を取り囲むように輝いています。いっぽう東からは、冬の星たちが昇ってきました。東の空高くカペラ(ぎょしゃ座)、アルデバラン(おうし座)が輝いています。そして、東の空低いところに目を下ろすと、
オリオン座が見つかります。オリオン座のベテルギウス、こいぬ座のプロキオン、おおいぬ座のシリウスを結ぶと冬の大三角の完成です。そして、夜遅くなると、オレンジ色の明るく輝く、火星が昇ってきます。
今年の冬は、木星が輝き、火星も加えて、いっそう華やかな眺めとなります。

 

12月の星空ガイド

12月の月の満ち欠け
1日(日) 9日(月) 15日(日) 23日(月) 31日(火)
新月 上弦 満月 下弦 新月
星を見るのに
絶好のチャンス
夕方南の空に
月が見える
月明かりで夜空が明るく
星が見つけにくい
明け方南の空に
月が見える
星を見るのに
絶好のチャンス

 

惑星の動き
水星 金星 火星 木星 土星
見える方向 下旬の明け方南東のたいへん低い空 夕方の南西の空 夜遅くの

東の空

夜の初めの東の空

夜の初めの南西の空
見える星座 へびつかい座 いて座~やぎ座 かに座 おうし座 みずがめ座
明るさ 0等星 -4等星 0~-1等星 -3等星 1等星

 

 12月の天文現象
  5日(木)、夕方南西の空で、月と金星が並んで輝く
 5日(木)の夕方、南西の低い空で月と金星が並んで輝き、美しい眺めとなります。この日の日没は、17時ころです。日の入り後、しばらくすると、南西の低い空に、大変細い月が見えてきます。そして、この月の少し右側に、金星が見えてくるでしょう。
金星が大変明るいので、日没後20分ぐらいたつと見やすくなります。そして、18時ころが最も見やすくなるでしょう。ただし、高さが低いので、南西方向の見晴らしのいい所でご覧ください。その後、19時を過ぎると沈んで見えなくなります。
なお、前日の4日(水)の夕方も、月と金星の接近が見られます。ただし、月の高度が低く、南西方向の見晴らしがいい所でないと見えません。また、月は金星の下側の位置になります。
  8日(日)、月と土星が大接近
  空が暗くなる18時ころ、南の空に、ほぼ半分に欠けた明るい月が輝きます。そして、目をこらして見ると、この月のすぐ上に、明るい星が見えます。この星が土星です。月が明かり眩しいので、小さな双眼鏡を使って見るといいでしょう。そして、時間がたつと、月と土星の間隔が狭くなり、肉眼では区別がつかないようになります。最も接近するのは、18時30分ころです。このころは、天体望遠鏡を使わないと、区別できないほどの接近となります。大変珍しい現象ですので、天体望遠鏡をお持ちの方は、ぜひご覧ください。なお、愛媛県の南部や東部では、月が土星を隠す土星食となります。

※下の図は土星を大きくして描いています。また、土星が移動しているように見えますが、実際は月が移動し、見かけの並びが変化しています。

 8日(日)、木星が衝
  木星が8日(日)に衝(ほぼ一晩中見える)となり、観望の好機となります。この日の木星の明るさは、-3等星で、1等星の40倍くらい明るく輝きます。夜の初めころ、東から東北東の空に見えるので、ぜひさがして見てください。
木星は、肉眼で見ると普通の明るい星にしか見えません。しかし、天体望遠鏡を使うとしま模様が見えてきます。また、目玉のような大赤斑(だいせきはん)と呼ばれる、模様も見えることもあります。なお、コスモシアターで実施する星空観望会で見ることができます。ご覧になりたい方は、ぜひご参加ください。
 13日(金)の深夜、ふたご座流星群が極大
ふたご座流星群は、放射点のあるふたご座方向から、全天に流れます。また、ほぼ一晩中見られ、見やすい流星群となっています。今年の極大は、14日(土)の午前中に予想がでています。よって、13日(金)の深夜~14日(土)の明け方が多く見えるでしょう。
今年は、ほぼ満月の月明かりがあり、条件はよくありません。今回の条件でみると、14日の未明から明け方前に、松山市内では1時間あたり5~10個程度。空の暗い郊外では、1時間あたり20個以上の流れ星が見られるでしょう。
流星の見える時間は、13日の20時ころから、14日の明け方午前5時ころです。特に、14日の午前2時から午前4時ころが、最も多くなるでしょう。観察する方向は、真夜中まではおおよそ東の空、真夜中以降は南の空を見ればいいでしょう。今回は、月が明るく輝いているので、月を直接見ないように、観察するといいでしょう。
 14日(土)、東の空で、月と木星が並んで輝く
 14日(土)の18時から19時ころ、東寄りの空に、ほぼまん丸の明るい月が輝いています。そして、この月のすぐ下を見ると、大変明るい星があるのが分かります。この明るい星が、木星です。肉眼でよく見えますので、ぜひご覧ください。なお19時ころは高さが低いので、あまり目立ちません。しかし、21時ころになると高さが高く目立ってきます。少し遅めの時間に見るといいでしょう。
 18日(水)、深夜東の空で、月と火星が並んで輝く
 18日(水)の20時すぎ、東寄りの空に、半分より太めの明るい月が昇ってきます。そして、この月のすぐ上側を見ると、オレンジ色のやや明るい星が見えます。この星が火星です。木星ほどは明るくないので、注意深く探してください。なお、22時ころになると、高さが高くなり見やすくなるでしょう。

 

今月は、夕方の南西の低い空に、金星が見えます。ただし、19時半ころには沈んで見えなくなります。そして、南から南西の空に土星が輝きます。土星も1等星ですので肉眼でもよく見えますが、金星に比べると、明るさが暗くなります。
さらに夜遅くなると、東から明るい木星が昇ってきます。木星は金星より少しくらいですが、他の星に比べるとかなり明るく見えます。夜空の星座は、西の空に、夏の代表する、夏の大三角が輝きます。いっぽう、秋の星空の目印、秋の四辺形が南の空高く輝いています。
夏の大三角は、こと座のベガ・おりひめ星とわし座のアルタイル・ひこぼし、はくちょう座のデネブを結ぶとできる三角形です。秋の四辺形は、ここにある星座ペガスス座の名前をとり、ペガススの四辺形とも呼ばれています。この分かりやすい夜空の目印のうち、秋の四辺形を目印に、南側にみなみのうお座のフォーマルハウトと、くじら座のデネブカイトスが見つかります。また頭の上から北側には、アンドロメダ座、カシオペヤ座、ケフェウス座が見つかるでしょう。秋の星座をさがすには、ぜひ秋の四辺形を目印にしてください。東の空に目を向けると、冬の星座・オリオン座が昇り始めています。まもなく、冬が訪れるでしょう。

 

11月の星空ガイド

11月の月の満ち欠け
1日(金) 9日(土) 16日(土) 23日(土)
新月 上弦 満月 下弦
星を見るのに絶好のチャンス 夕方南の空に月が見える 月明かりで夜空が明るく星が見つけにくい 明け方南の空に月が見える

 

惑星の動き
水星 金星 火星 木星 土星
見える方向

見かけ上太陽に近く、肉眼で見つけるのは難しい

夕方の南西の低い空

真夜中の東の空

夜遅く東の空 夜の初め南の空
見える星座 —– へびつかい座~いて座 かに座 おうし座 みずがめ座
明るさ —– -4等星 1等星 -2等星 1等星

 

   11月の天文現象
 5日(火)、夕方南西の空で、月と金星が並んで輝く
 5日(火)の夕方、南西の低い空で月と金星が並んで輝き、美しい眺めとなります。この日の日没は、17時15分ころです。日の入り後、しばらくすると、南西の低い空に、大変細い月が見えてきます。そして、この月の少し右側に、金星が見えてくるでしょう。
金星が大変明るいので、日没後20分ぐらいたつと見やすくなります。そして、日没後約45分の18時ころが最も見やすくなるでしょう。ただし、高さが低いので、南西方向の見晴らしのいい所でご覧ください。その後、19時を過ぎると沈んで見えなくなります。
なお、前日の4日(月)の夕方も、月と金星の接近が見られます。ただし、月の高度が低く、南西方向の見晴らしがいい所でないと見えません。また、月は金星の下側の位置になります。
 11日(月)、月と土星が並んで輝く
 19時から20時ころ南の空に、半分より少し太めの明るい月が輝きます。そして、目をこらして見ると、この月のすぐ右側に、明るい星が見えます。この星が土星です。月が明かり眩しいので、手で月を隠すように見ると見やすくなります。
 17日(日)、東の空で、月と木星が並んで輝く
 17日(日)の19時すぎ、東寄りの空に、半分より少し太い月が昇ってきます。そして、この月のすぐ右下を見ると、大変明るい星があるのが分かります。この明るい星が、木星です。19時ころは高さが低いので、あまり目立ちません。しかし、21時ころになると高さが高く目立ってきます。少し遅めの時間に見るといいでしょう。
 18日(月)、しし座流星群が極大
 18日(月)の明け方前に、しし座流星群が極大となります。ただし、活動の予想は低調です。また、月明りがあるので、多くても、1時間当たり5個程度の流星が見られるでしょう。見ごろは午前2時~4時ころの東の空です。
 20日(水)、深夜東の空で、月と火星が並んで輝く
20日(水)の22時すぎ、東寄りの空に、ほぼ半分に欠けた月が昇ってきます。そして、この月のすぐ下側を見ると、オレンジ色のやや明るい星が見えます。この星が火星です。木星ほどは明るくないので、注意深く探してください。なお、21日(木)に日付が変わるころには、高さが高くなり見やすくなるでしょう。
 秋の星を見つけよう
下の図のように、秋の四辺形を使うと見つけることができます。時刻は、11月上旬の20時ころ、下旬ですと19時ころです。そして、見る上げる方角は、南の空を見た時の様子です。右が西、左が東、下が南で上が北になります。
秋の星の見つけ方ですが、たとえば、秋の四辺形の右側の辺を結んで、南側に伸ばすとフォーマルハウトが見つかります。この星は、秋の星座の中でただひとつの1等星で、秋のひとつ星や南のひとつ星と呼ばれます。今年は、フォーマルハウトの上側のみずがめ座に土星が輝き、いつもとは違った姿になっています。
また、左側の辺を結んで、同じように南側に伸ばすと、くじら座のデネブカイトスにたどり着きます。
いっぽう、左側の辺を結んで北に伸ばすと、カシオペヤ座(となりにケフェウス座があります)をとおり、北極星へたどり着きます。
このころ、秋の四辺形は、ほぼ頭の真上に輝いています。まず頭の真上を見上げて、四辺形を見つけ、秋の星座たちを見つけてみてください。
なお、11月は16日が満月になります。満月のころは、月が明るく星が見にくいことがあります。星座を見つけるには、上旬か、下旬がいいでしょう。