5月の星空ガイド
5月の月の満ち欠け |
6日(土) |
12日(金) |
20日(土) |
28日(日) |
満月 |
下弦 |
新月 |
上弦 |
月明かりで夜空が明るく星が見つけにくい |
明け方南の空に月が見える |
星を見るのに絶好のチャンス |
夕方南の空に月が見える |
惑星の動き |
☆ |
水星 |
金星 |
火星 |
木星 |
土星 |
見える方向 |
太陽に見かけ上近く
見つけるのは難しい |
夕方
西の空 |
夕方
西の空 |
太陽に見かけ上近く
見つけるのは難しい |
明け方前の南東の空 |
見える星座 |
—– |
おうし座~ふたご座 |
おうし座~ふたご座 |
—– |
みずがめ座 |
明るさ |
—– |
-4等星 |
1.5
等星 |
—– |
1等星 |
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5月の天文現象 |
6日(土)、半影月食が見られる |
6日(土)の明け方前、午前2時すぎに、半影月食(はんえいげっしょく)が見られました。ただし、普通の月食と違って、月がわずかに薄暗くなる程度です。月が欠けて見えるわけではありません。
下の画像は、午前2時10分ころの半影月食です。月の左上が暗くなっているのが分かります。肉眼でも暗い部分が少しあるのが分かりました。ただ、画像のようにはっきりしたものではありません。 |
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上の画像は月食前の満月です。5月の満月をフラワームーンと呼びます。半影月食の画像と比べると、月食がよく分かるでしょう。 |
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7日(日)、明け方、みずがめ座流星群が極大日 |
7日(日)明け方に、みずがめ座流星群が、極大(一番多くなる)となります。 みずがめ座流星群は、特に東の空に多く現れます。放射点は、真夜中すぎに昇り、明け方にかけだんだん高くなります。よって、放射点の高くなる明け方前の午前2時ころから午前4時ころに、流星を見ることができます。なお、今年はほぼ満月の月が明るく輝き、条件はよくありません。このため、実際見られる流星は、極大のころ、松山市内で1時間あたり1~2個程度でしょう。また、街明かりのない条件が良い所では、1時間に5個くらいの流星が見えるかもしれません。なお、この前の、5日(金)と6日(土)の明け方も、同じくらいの流星が見られますので、5日から7日の明け方の晴れた時に、見るといいでしょう。 |
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16日(火)、ふたご座のカストル、ポルックスと火星が並んで輝く |
16日(火)の20時すぎ、西の空に輝く金星の上に、ふたご座のポルックスとカストルが、ほぼ水平に並んで輝きます。このうち、左側の少し明るい方がポルックス、右側がカストルになります。このふたつの星は、ほぼ同じ明るさのため、ふたご星とも呼ばれます。そして、16日には、このふたご星左側に、ほぼ同じ明るさ火星も並び、三つ子星のように見えます。この並びは、前後1週間程度続きますので、金星を目印にしてさがして見てください。見やすいのは、21時ころまでになります。 |
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上の画像は、15日のものです。この日も、ほぼ水平に火星、ポルックス、カストルがきれいに並んで見えていました。 |
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23日(火)、夕方の西の空で、月と金星が並んで輝く |
23日(火)の20時30分ころ、西の空に、細い月が輝きます。そして、この月の少し左を見ると、金星が輝いているのがたいへん目に付くでしょう。金星が大変明るいので、20時ころに見ると、美しい夕焼けが加わり、より美しく見えます。
さて、月と金星の接近は23日ですが、前日の22日(月)は、金星の右下に月が輝きます。また、翌日の24日(水)は、金星の左上に月が輝きます。天気が良ければ、3日間連続で見ると、月の場所が変化していくがよく分かるでしょう。
なお、金星の周辺に、冬の星座の1等星が見えています。特にプロキオンとカペラは明るく目につきます。また、金星の左上に、火星も見えています。ただし、火星は金星よりかなり暗いので、あまり目立たないでしょう。 |
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上の画像は、5/21のものです。月の高さが低いので、海岸まで出かけて撮影しました。わずかに薄雲がありましたが、月、金星、火星がよく見えました。 |
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上の画像は、5/23の月と金星が並んだ日に撮影したものです。左の明るい星が金星、右側に月があります。この日の月は三日月のように細い月でした。その明るい部分が、白く明るく見えています。いっぽう、月の残りの部分も見えていますが、この部分は、地球照(ちきゅうしょう)と呼ばれる部分です。太陽の光が地球にあたり、反射した光が月を照らしているので、ほんのりと明るく見えるのです。 |
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春の星を見つけよう |
春の夜空には、「春の大三角」と呼ばれる大きな三角の形に並ぶ星があります。その中で最も明るい星が、「うしかい座」の「アルクトゥルス」です。
「アルクトゥルス」は、21時ころですと、東の空高く見えるいちばん明るい星です。この星を目印に、南の空を眺めると、右下に「おとめ座」の「スピカ」、右側に「しし座」の「デネボラ」が見つかります。そして、これらの星を図のように結ぶと、「春の大三角」が完成します。
下の図は、21時ころ南の空を見た時の様子です。左が東、右が西になります。またちょうど頭の上に見える、「コルカロリ」と「春の大三角」を結ぶと、「春のダイヤモンド」が完成します。この他、北の空には、「北斗七星」が輝いています。この先の星の並びを結んで南側に延びていくカーブを、「春の大曲線」と呼びます。この途中には、「アルクトゥルス」、「スピカ」が輝いていることになります。なお、この二つの星は、春の夜空で明るく目につく星で、春の夫婦星と呼ばれています。いっぽう、「デネボラ」や「コルカロリ」は、少し暗めの星なので、分かりにくいこともあります。 |
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