2月の星空ガイド
2月の月の満ち欠け |
6日(月) |
14日(火) |
20日(月) |
27日(月) |
満月 |
下弦 |
新月 |
上弦 |
月明かりで夜空が明るく
星が見つけにくい |
明け方南の空に
月が見える |
星を見るのに
絶好のチャンス |
夕方南の空に
月が見える |
惑星の動き |
☆ |
水星 |
金星 |
火星 |
木星 |
土星 |
見える方向 |
上旬の明け方
南東の低い空 |
夕方の
西の低い空 |
宵の
南の空 |
夕方の
西の空 |
見かけ上
太陽に近く
見つけるのは
難しい |
見える星座 |
いて座 |
みずがめ座~
うお座 |
おうし座 |
うお座 |
—– |
明るさ |
0等星 |
-4等星 |
0等星 |
-2等星 |
—– |
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2月の天文現象 |
11日(土) C/2022E3 ズィーティーエフ彗星が火星に接近日 |
11日(土)の19時ころ、ほぼ頭の上に火星が輝きます。この火星のすぐ左側に、ズィーティーエフ彗星が見えます。ただし、明るさは肉眼では見えない6等星なので、双眼鏡などが必要です。また、彗星は雲のようにぼんやりした天体なので、観察するには、かなり難しい対象です。なお、2月初めがより明るいのですが、月明かりの影響で、見つけにくいでしょう。また彗星の場所は、毎日少しずつ変化します。5日(日)ころは、ぎょしゃ座のカペラと並んで輝きます。ただし、満月が明るく輝きます。 |
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上の画像は1月27日に撮影したズィーティーエフ彗星です。肉眼では全く見えず、撮影すると、淡い緑色の小さな雲のように写りました。この彗星はこれ以上明るくならず、松山市内では、双眼鏡や天体望遠鏡を使用しないと見えません。また、尾の存在も淡く、彗星らしい尾も見えないでしょう。 |
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22日(水)~23日(木)、夕方の西の低い空で、月と金星と木星が並んで輝く |
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22日(水)の夕方、19時ころ、西の低い空に、大変細い月が輝きます。そして、月の右上に金星が輝いているのが、たいへん目に付くでしょう。なお、金星は大変明るく、18時半前から見えるでしょう。
さて、23日(木)は、月の高さが少し高くなり、木星に接近します。木星は金星よりし少し暗めですが、ほかの星より明るいので、こちらの接近も目につきます。この日の木星は、月の少し下にあります。
このころは空が暗くなるのが、19時ころですが、18時30分ころには月と惑星が見えてきます。少し早めの方が、高さが高く、夕焼けとともに楽しめるでしょう。少し高さが低いので、西から南西の方向に障害物がないところでご覧ください。 |
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28日(火)、夕方の南の空で、月と火星が並んで輝く |
28日(火)の19時ころ、ほぼ半月の明るい月が南の空に輝きます。そして、月のすぐ右側を見ると、オレンジ色の明るい星が見えるでしょう。この星が火星です。火星は、0等星でかなり明るいので、肉眼でもよく見えるでしょう。なお、火星の右下にもオレンジ色の星があります。これは、おうし座のアルデバランです。火星より少し暗いのですが、肉眼でもよく見えます。また、月の少し離れたところにある、明るい星がぎょしゃ座のカペラで、明るさは火星と同じくらいになります。 |
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月末から金星と木星が大接近 |
夕方、西の空に輝く金星と木星が、月末にかけて次第に接近していきます。右の図は、金星と木星の接近の様子を描いたものです。まず26日(日)の19時ころ、木星と金星は、ほぼ上下に並んでいます。明るさは、金星が明るく、木星は少し暗めですがすぐ分るでしょう。そして、日を追うごとに、木星は右下へ下がり、金星は右上に上がるように変化していきます。最も近づくのは、3月2日(木)です。二つの星の間隔は、満月1個分くらいになります。その後、金星はさらに高くなり、木星は右下に下がり、この接近は終了となります。
この星の高さは、あまり高くないので、時間がたつとすぐに沈んでいきます。おおまかに19時ころまでにご覧ください。また、3月2日は50倍程度の天体望遠鏡で二つの惑星を一度に見ることができます。お持ちの方は挑戦して見てください。 |
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★冬の明るい星を見よう |
冬の夜空は、右のように冬の大三角や冬のダイヤモンド といった、分かりやすい星の並びがあります。これらの中で、最も明るいのはシリウスです。プロキオンも明るく、冬の大三角は大変目立つ存在となるはずです。ただ、19時ころではまだ高さが低く、南の空高く見えるのは、21時ころになります。右の図は、冬の星が最も高く昇ったころの時刻に、南の空を眺めた時の星空です。画像の上が北、右が西、左が東となります。
冬のダイヤモンドは冬の大六角とも呼ばれ、大変大きく広がっています。また、カペラは頭の真上を越してやや北の空よりに、ポルックスはほぼ頭の真上になります。
さて、今年の冬は火星も加わり、いっそうにぎやかになっています。火星は、アルデバランと同じようにオレンジ入りに光っています。この二つは近くにあり、間違えやすいのですが、明るさに違いがあり、火星が明るく見えます。この明るさで区別すると、いいでしょう。
なお、地平線付近のカノープスは、天気によって見えないときもあります。なかなか見えないので、見えるといいことが起こる、長生きができるなどと言われます。地平線まですっきり晴れた夜は、ぜひ探してみてください。 |
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