「トンネル」

by okada
8月 15 2012 年

こんな質問を受けました。「市民スポーツ振興課は、いつもどうやって新しい企画やアイデアを出しているの?」と。私達、市民スポーツ振興課は「スポーツ」というトンネルを掘っています。肝心なのは、冷静さを失わず、根気強くひたすら同じトンネルを掘り続ける事。そして自分なりの宝物を見つけ出す。その宝物が「企画」や「アイデア」なのです。

自分は不器用なので「スポーツ」というトンネルを1つしか掘れません。もし自分が中途半端に器用な人材だったら、トンネルを掘り始めてすぐ、結果が出ないと感じたら「違うトンネルも掘ってみよう」と思うはず。中途半端に器用でトンネルを掘るのが上手いだけに、いくつものトンネルに手をつけ、あげくの果てあちらこちらに中途半端な穴があいているだけ、その穴からは自分にとって必要な宝物がなかなか見つからないそんな状態になっていたのかもしれません。

松山市総合コミュニティセンターや松山中央公園などの大きな施設の管理運営に比べるとスポーツ教室事業は確かに地味かもしれません。施設がなければ教室も出来ません。「地味な仕事を毎日、コツコツやって何になるんだろう」 たとえそんな疑念がよぎったとしても、これからもトンネルを掘り続けていきます。周りから「もっと効率がいい方法を考えてみたら」と言われても、掘って、掘って、掘り続けていくはずです。最初は何も出ないトンネルも堀り続けていくとポロリと「宝物」が出てくるものです。

営業でも事務でも受付業務でも、どんな仕事であっても、とりあえずトンネルを掘り始めてみる。最初は小さなトンネルで何も見つからないかもしれませんが、コツコツと掘り続ける事で少しずつ大きなトンネルになり「宝物」が見つかるチャンスは必ず訪れます。その「宝物」を見逃さず、自分の手でしっかりと掴み取る事ができれば、「新しい企画やアイデア」が簡単に出てくるはずなのです。

 

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