匠(たくみ)の技です

投稿者: hajiki in お知らせ, 出土物整理, 発掘調査・試掘調査 | コメントを残す

   遺跡を発掘すると、古代人の活動の痕跡である建物跡(遺構いこう)や土器(遺物いぶつ)などが発見されます。
   遺物のなかでも土器は、ほとんどが割れた破片の状態で発見されており、これを歯ブラシでキズを付けない様に水洗いして、土を取り除き乾燥させます。
  当埋蔵文化財センターには、古代人が造った土器をよみがえらせる現代人がいます。発掘された土器は、殆どが割れた破片の状態で発見されます。この破片の形や厚み、模様や色などから同じ個体の破片を探し出します。遺跡で発見された破片は足りない部分がありますので、ここは石膏で形を補います。破片から甦った土器を見た時は、とても感動します。
  写真では、古墳を囲む溝から発見された埴輪を甦らせています。脚が4本ある動物の下半身を復元していますが、この先は一体どうなるのでしょうか。とてもワクワクしています。
  この復元品は、平成29年9月8日(金)~同年11月12日(日)に松山市考古館で開催される『掘ったぞな松山2017』「後期展」に展示されますので、是非この機会に匠の技をご堪能ください。

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