Archive for 2017 年 7 月

「お酒はプラス?それともマイナス?」

健康情報 | by okada
7月 24 2017 年

(松山市総合コミュ二ティセンター体育館トレーニングルーム)

 

日本には「酒は天の美禄」「酒は飲むべし飲まるるべからず」などお酒にまつわる諺(ことわざ)や格言が実にたくさんありますが、「酒は百毒の長」と「酒は百薬の長」では真逆の意味。実際にお酒は人間の身体にとってプラスなのでしょうか?それともマイナスなのでしょうか?

適量のお酒は健康面にプラス効果があることがわかっています。例えば暑い夏や運動後に食欲が出ない場合、お酒を飲む事によって食欲が増し、バランスよく栄養補給ができます。その他にも動脈硬化を防ぐ効果もあるのです。ですから「筋肉をつけたい」「健康になりたい」と思っている方にとっては、お酒は決してマイナスではないのです。

ただし、問題はお酒を飲み過ぎてしまう事。アルコールは肝臓でアセド・アルデヒドに分解されるのですが、それには容量の限度があります。限度を超えるとアルコールが分解されないまま血中に入り込み、筋肉や中枢神経に悪影響を及ぼす事がわかっています。つまり、お酒を飲み過ぎると筋肉が分解されやすくなるのです。

ですから「筋肉隆々の身体になりたい」という方がトレーニングを行った後に、二日酔いになるほどお酒を飲む事は絶対にお勧めできません。汗をかいた後のビールは格別だとは思いますが、お酒がトレーニング効果を最大限に得られる「百薬の長」となるよう、自分に合った適量を見つけ、楽しく美味しく飲んで下さいね!

 

「BIG3」

コミセン, トレーニング情報 | by okada
7月 12 2017 年

(松山市総合コミュ二ティセンター体育館トレーニングルーム)

 

筋力トレーニングの世界では「BIG3(ビックスリー)」という用語があります。これは人間の体の中で特に大きな筋肉(胸・背中・脚)を効率よく鍛える事が出来る「ベンチプレス」「デッドリフト」「スクワット」の3つのトレーニングの事。理想的な身体を手に入れる為にはこの「BIG3」が基本となるのです。

「BIG3」は大きな筋肉だけでなく、付随する小さな筋肉も同時に鍛える事ができ、全身の筋肉のほとんどに刺激が加わる、基本的かつ効率の良いトレーニング。強靭な肉体を持つボディービルダーやパワーリフターのハードなトレーニングもこの3種目を基本にメニューが組まれているのです。

しかしバーベルを使用して行う為、フォームや動作コントロールの習得が難しく、難易度が非常に高い「BIG3」。マシンなどである程度筋力トレーニングにも慣れ、筋肉への刺激に物足りなさを感じ始めたら、徐々に取り入れてみて下さいね。きっと更なるステップアップにつながるはずですよ!

 

「見ることの大切さ」

ジョギング | by okada
7月 06 2017 年

 

前回のブログで「モハメド・ファラー選手(イギリス)の走っている映像を是非一度チェックしてみて下さい」という記事を書かせていただきましたが、これにはとても深い理由があります。

人間には何かを見るために使う「目」にも、何かを聞くために使う「耳」にも神経細胞があり、この細胞が外からの情報を脳へと伝えています。目にあるのは「視覚神経細胞」、耳にあるのは「聴覚神経細胞」と呼ばれています。

この視覚神経細胞の数は約400万個、それに対し聴覚神経細胞の数は約3万個とされています。つまり、人間の「見る」という視覚は「聞く」という聴覚の約130倍の神経を使っており、結果として「聞く」よりも「見る」方が脳細胞へ確実に信号を伝えることになるのです。

高校や大学などの駅伝チームでは、多くの選手がチームで一番速い選手のフォームに似てくるといわれています。毎日の練習で先頭を走る選手のフォームを無意識のうちに見て、視覚神経細胞が脳へと情報を伝えることで、速く走れる理想的なフォームが自然に身についているのかもしれませんね。

 

「モハメド・ファラー選手」

ジョギング | by okada
7月 04 2017 年

 

ジョギングをされているほとんどの方が30分以上、中には2時間以上走り込みを行う方もいらっしゃいます。長時間走るからこそ大事なポイントは理想的なフォームを身に付けること。走り終わった後に膝や足首、腰や背中など身体のあちらこちらが痛くなったり、不自然に疲れるという方はフォームが原因なのかもしれません。

走り幅跳びを専門にしている陸上部の長男は、暇さえあればオリンピックや世界選手権の録画映像でトップ選手のフォームを食い入るように見ているのですが、当財団ジョギング教室の皆さんも自分のお手本となる選手をのフォームをチェックしてみませんか?

そこで私の一押しは現在の中長距離界で最も速く、最も美しいフォームで走るランナーと言われているモハメド・ファラー選手(イギリス)。5,000mと10,000mでオリンピック2連覇中のファラー選手の走りは、リラックスしていて無駄な力が一切入っていません。それでいて大きくリズミカルでスピーディーなのです。

「ファラー選手の走りをイメージして走りましょう!」と言われても難しいかもしれませんが、実際に世界で活躍するトップ選手の映像を見ることで何かしら得られるものがあると思います。是非一度インターネットの動画サイトなどでファラー選手の理想的な走りをチェックしてみて下さいね。