四国地方は令和6年6月9日に「梅雨入り」しました。
梅雨に似合う花 アジサイ(紫陽花)。
野外活動センターの場内で多く観られるのは
テマリ咲き(手毬咲き)の「セイヨウアジサイ」。
咲いている土壌の状態で様々な違う色のアジサイが観られます。
アジサイについての有名な話ですが、アジサイはもともと日本固有の植物でした。
江戸時代に長崎に来たドイツ生まれの医師で学者でもあったシーボルトが海外に紹介。
ヨーロッパで親しまれるようになり、現地で観賞用に様々な品種改良がおこなわれ
その後、日本に逆輸入されて、園芸種の「セイヨウアジサイ」として親しまれています。
多くの方が「花(=花弁・花びら)」だと思って観賞されているのは実は「花びら」ではなく、
「花のようにみえている愕(ガク)」が変化した「装飾花」と呼ばれるものです。
多くの植物の「ガク」は「花びら」の外側で開花前の蕾などを包んで保護する働きをしています。
一般的に植物の花は「花びら」の集合体です。アジサイは「花びら」が退化して
「ガク」が進化した植物です。
アジサイの本当の花は 装飾花の陰に隠れています。
小さな蕾(つぼみ)の部分で開花すると小さな花が咲きます。
場内では 日本原産種で園芸種の「ガクアジサイ」も観られます。
(中部・関東の自生種でしたが園芸種として全国に広がりました。)
「ガクアジサイ」は小さな「花(真花)」を「装飾花(ガク)」が取り囲みます。
場内には個体数は少ないですが、四国の自生種である「ヤマアジサイ」も咲いています。
ガクアジサイに似ていますが、樹高が高いガクアジサイに対して
ヤマアジサイは樹高が低く装飾花にも特徴があります。
ガクアジサイに比べて開花時期が早いので既に小さい花が開いています。
様々な種類、様々な色合いのアジサイ散策も梅雨の時期には趣があります。
野外活動センターに是非お越しください。