（カルスポキッズチーム）
新型コロナウイルスの影響で臨時休業となっていた松山市立の小・中学校も教育活動を全面的に再開し、子どもたちが楽しみにしていた学校給食も始まりました。皆さんの中にも小学生の時は給食の時間がいちばん楽しみだったという方は多いと思います（笑）。そんな今やあって当たり前の制度となっている学校給食ですが何年前から始まったのでしょう。
厚生労働省が公表している２０１８年の日本人の死因１位は「悪性新生物（癌）」、２位「心疾患（心臓病）」、３位「老衰」、４位「脳血管疾患（脳卒中）」、５位「肺炎」となっています。しかし戦後は現在のように癌や心臓病などではなく、死因の１位は「結核」で毎年２０万人もの方が亡くなっていたのです。
しかも結核は高齢者だけではなく１０～２０代の若い命も多く奪い、その原因の一つが栄養失調でした。１９５０年（昭和２５年）には日本国民の４人に１人が栄養失調が原因で何らかの病気にかかっていたという統計も残っています。そこで「日本の将来を担う子ども達に１日１食でも栄養のある食事を食べさせてあげよう」という目的で１９５４年（昭和２９年）に制定されたのが「学校給食法」だったのです。
学校給食のねらいは、毎日を健康でいきいきと生活できるようにするために、食事、運動、休養の調和のとれた生活習慣を身につける必要性を伝えることにあります。健康面での心配が尽きない今だからこそ、小学生の皆さんも好き嫌いせずしっかりと給食を食べて、勉強やスポーツに元気よく取り組んでくださいね。
